平和祈念バーチャルミュージアム:ネットで博物館 戦時資料を公開−−中央区 /東京【2008.03.16】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080316-00000134-mailo-l13

 ◇証言ビデオも
 中央区は、平和都市宣言から20周年を記念して、記念日にあたる15日、インターネット上の博物館「平和祈念バーチャルミュージアム」を開設した。
 区内でも大きな被害を出した東京大空襲の写真や戦時下の生活、今も区に保存されている焼夷(しょうい)弾などの貴重な資料を公開。
 区によると、戦災の資料を紹介するインターネットミュージアムの開設は、都内の自治体でも初めてという。
 1945年3月10日の東京大空襲により、区内でも日本橋などを中心にほぼ全域で被害があり、多くの尊い命が失われた。子供たちの多くは、集団疎開で厳しい経験をしているという。
 区は88年3月15日に「いまいちどたちどまり 平和の尊さをみつめよう」という平和都市宣言を発表。20周年を迎え、改めて平和を考えるきっかけにしようとミュージアムを開設した。
 ミュージアムでは、「戦争の記録」として、年表や空襲の状況を図解。さらに「資料室」では、空襲被害や当時の庶民生活、学童疎開などの写真74点と区民から提供された焼夷弾、防毒マスクなどの資料55点を公開している。映像ライブラリーでは、空襲被害者ら8人の証言ビデオを上映する。
 ミュージアムのアドレスは(http://www.city.chuo.lg.jp/heiwa/)。【杉本修作】

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