沖縄戦触れ不戦誓う 同志社国際高、魂魄の塔で平和学習【2008.03.18】(琉球新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080318-00000005-ryu-oki

 【糸満京都府同志社国際高校(古市剛校長)2年生約260人が15日、平和学習で糸満市の魂魄(こんぱく)の塔を訪れ、山内栄琉球大非常勤講師から沖縄戦についての講話を聞いた。生徒らは、熱心に耳を傾けた後、事前に学んだ平和学習を踏まえ、戦争を繰り返さないことや恒久平和を希求する平和宣言を行った。
 山口さんは、沖縄戦による住民の犠牲者や、遺族が無縁仏を集めて火葬し魂魄の塔に納めたこと、サンフランシスコ条約で日本が独立しても沖縄は米国の施政下に置かれ続けたことなどを説明した。
 同高生徒らは、沖縄戦の実相を伝えるために戦争資料を集めている1フィート運動の会の福地曠昭代表に寄付金を贈呈。福地代表は、20数年前から続く寄付に感謝しながら「われわれも平和を維持する努力を続けているが、今は戦争前夜を思わせる状況だ。これからは若い皆さんが平和を創造してほしい」と感謝した。
 寄付金を手渡した馬場野々香さん(17)は「沖縄戦を経験した方、戦後も沖縄問題に取り組む方が話してくれたことを、私たちが平和を築くことに役立てていきたい」と話した。