長崎平和宣言 骨子を発表 故永井博士の願い盛る【2008.08.01】(西日本新聞)

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 長崎市の田上富久市長は1日、長崎原爆の日(9日)の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で読み上げる平和宣言文の骨子を発表した。自身も被爆しながら医師として救護活動に当たった故永井隆博士の「平和への願い」を盛り込み、博士も希求した核兵器廃絶に向け、日本政府に強いリーダーシップの発揮を求める。
 骨子は、永井博士の「平和への願いの紹介」のほか、米国をはじめとする核保有国に核兵器廃絶への取り組みを求め、高齢化する国内外の被爆者への援護充実を政府に要請する内容を盛り込んだ。
 今年が2回目の宣言となる田上市長は記者会見で「核兵器は廃絶できる、という思いを強く持ち宣言に臨みたい」と述べた。
 宣言文は、学識者や被爆者ら20人でつくる起草委員会(委員長・田上市長)が5月から文案を検討。今年が生誕100年に当たる永井博士の著書から言葉を引用することが固まり、田上市長が骨子をまとめた。