平和祈念式典 久間氏今年は出席 長崎市に意向 被爆者5団体が反発【2008.07.19】(西日本新聞)

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 米国の原爆投下について「しょうがない」と発言し、昨年8月9日の「長崎原爆の日」に長崎市で開かれた平和祈念式典を欠席した久間章生元防衛相(衆院長崎2区)が、今年は式典に出席する意向を同市に伝えていることが19日分かった。久間氏は西日本新聞の取材に対し「核廃絶への思いは一緒。淡々と出席したい」と話したが、被爆者5団体は「発言を撤回しない限り出席すべきではない」と反発している。
 久間氏は昨年6月の発言で防衛相を辞任、式典も「迷惑をかける」として欠席した。今年の式典は、主催する同市からの招待状に対し、14日に出席の意向を伝えた。久間氏は19日、「発言は原爆投下を正当化したものではないことは皆さんも理解してくれているはずだ」と語った。
 被爆者5団体は15日、「反省の色も見えない上、被爆者団体を『政治的』と中傷する言動を繰り返している」として、久間氏あてに「発言を撤回しない以上、原爆犠牲者のみ霊をなぐさめる式典に出席すべきではない」とする文書を送ることを決めている。長崎県平和センター被爆連の川野浩一議長は「発言から1年たった今も、久間氏が誠意ある対応をしているとは思えない」と話している。