花岡事件:「事件を語り継ごう」 大館で中国人殉難者慰霊式 /秋田【2008.07.01】(毎日新聞)

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 戦時中に日本に強制連行された中国人が虐待に耐えかねて一斉蜂起し、419人が死亡した「花岡事件」から63年。事件現場となった大館市花岡町の十瀬野公園墓地で30日、市主催の「中国人殉難者慰霊式」が行われた。遺族や市民ら約150人が参列。事件を風化させず語り継ごうと、犠牲者の霊を慰め恒久平和を誓った。
 小畑元市長は、犠牲者の名前を刻んだ「中国人殉難烈士慰霊碑」の前で「悲惨な事件を二度と繰り返してはいけない。風化させずに後世に伝える責務がある。大館の地に眠る御霊にお悔やみを申し上げる」と平和への誓いの言葉を述べた。
 花岡事件の被害者らで組織した「花岡受難者聯誼(れんぎ)会」の楊静さんや王紅さんらが「歴史を心に刻み両国の友好のため世界平和のため努力したい」と異郷の地で死亡した同士への追悼文をささげた。この後中国大使館員らが献花。参列者が次々と献花や千羽鶴を奉納し慰霊した。【村川幸夫】