原爆症認定訴訟:国が上告断念へ 「早期解決へ頑張る」熊本の原告会見 /熊本【2008.06.07】(毎日新聞)

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 原爆症認定訴訟で、被爆者が勝訴した仙台と大阪の両高裁判決について、国が上告断念方針を固めたことを受け、熊本訴訟の原告と弁護団が6日、会見した。
 板井優弁護団長は「歓迎するが、亡くなった方のことを思うと、遅すぎると言わざるを得ない」と厳しい表情で話した。両判決は、国の新しい基準で認定されなかった原告も原爆症と判断しており板井団長は「判決が打ち出した理論を国は受け入れて審査の方針にしていくべきだ」と指摘した。
 原告の一人で熊本市の中山高光さん(79)は「一歩前進」としながらも「原告の命はどんどん短くなる。すべての原爆症認定訴訟の早期解決を目指して頑張る」と話した。【伊藤奈々恵】