「集団自決」悲劇学ぶ 1フィート運動の会が平和ツアー【2008.03.23】(琉球新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080323-00000013-ryu-oki

【渡嘉敷】子どもたちにフィルムを通して沖縄戦を伝える会(通称・沖縄戦記録フィルム1フィート運動の会)が今年12月に設立25周年を迎えるのを記念して渡嘉敷島平和ツアーが22日、行われた。同会の会員ら12人が参加し、渡嘉敷村教育委員長で「集団自決」生存者の吉川嘉勝さん(69)の案内で「集団自決」跡地、朝鮮人慰安婦の慰霊碑「アリラン慰霊碑」など島内の戦跡を回り、現場で当時の悲劇について考えた。
 同村北山の「集団自決」跡地で、自身の体験を語った吉川さんは「当時少なくとも500人以上がここに集まった。1カ所に集められなければ『集団自決』は起きなかった。赤松隊長本人が手記に『ここに集めたほうがいいと示唆した』と記している。閉ざされた地域での隊長の示唆は命令以外の何物でもない」と強い口調で訴えた。
 同会の福地曠昭代表は「教科書検定のように沖縄戦の歴史を歪曲(わいきょく)しようとする動きもあり、会の活動は今後も重要視されていくと思う」と述べた。フィールドワーク終了後は、村中央公民館で米軍の慶良間上陸実写フィルムなどの上映会が行われた。

(K−K)