「慰安婦の無念知って」 学生らイベントで訴え【2008.03.16】(琉球新報

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080316-00000011-ryu-oki

 平和活動に取り組む「平和(ぴょんふぁ)会」や沖縄国際大学の平和学ゼミの学生ら約30人が15日、日本軍「慰安婦」問題を多くの人に知ってもらおうと、那覇市のパレットくもじ前広場でイベントを開いた。韓国の「ナヌムの家」で暮らす「慰安婦」の被害女性たちの写真や女性たちが書いた絵を掲げたほか、歌や劇を披露。被害女性の苦しみ、問題を語り継いでいく大切さ、米兵などによる性暴力がなくならない現状を訴えた。
 ナヌムの家に住む被害女性たちは高齢で、ことしに入って2人が立て続けに亡くなった。2人は亡くなる前に「日本は謝ったの?」と話していたといい、交流のあった平和会のメンバーらがその無念の思いを伝えようと企画した。
 ナヌムの家で1年間ボランティアをした経験のある平和会の川満美幸さん(23)=沖国大4年=は「慰安婦問題にはさまざまな見方や考えがあると思うが、無関心でいるのではなく、まずは知ってもらいたい。日本政府は事実は事実として認めてほしい」と強調した。
 ナヌムの家・日本軍“慰安婦”歴史館研究員の村山一兵さん(27)は「慰安婦問題は今でも解決されていないし、性暴力もなくならない。このことを若い人たちも忘れずに考えてほしい」と訴えた。