旧日本軍の遺棄化学兵器で被害、中国人2人が賠償求め提訴【2008.01.17】(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080117-00000215-yom-soci

 中国・吉林省敦化市で2004年、旧日本軍の遺棄化学兵器で負傷した中国人児童2人が17日、「危険な化学兵器を遺棄し、被害を防止する責任を怠った」などとして、日本政府に1人当たり3300万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
 訴えたのは当時12歳と8歳だった男児2人。訴状によると、2人は川の土手で遊んでいた時に古い砲弾を拾ったが、砲弾から漏れた毒ガスで皮膚のただれや呼吸器障害などの被害を受けた。日本政府は現地調査の結果、この砲弾が旧日本軍の遺棄化学兵器だと認めている。
 旧日本軍の遺棄化学兵器を巡っては、03年に中国黒竜江省チチハル市でも住民らが死傷する事故が起き、被害者らが昨年、損害賠償訴訟を起こしている。

(K−K)