竹島の帰属表記、米大統領「全てが元の状態に戻される」【2008.07.31】(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080731-00000060-yom-int

【ソウル=竹腰雅彦】ブッシュ米大統領は、7月30日に韓国KBSテレビが行ったインタビューで、米政府機関「地名委員会」の竹島の帰属に関する表記再変更について、「ライス国務長官に検討を指示した。全てが元の状態に戻される」と、再変更を自ら指示したことを明らかにした。
 この発言に関連し、バーシュボー駐韓米大使は31日、柳明桓(ユミョンファン)外交通商相との会談後、「(ブッシュ)大統領の言及により、(米国に対する)誤解が解消されるよう期待する。この問題が(8月5日からの)訪韓前に収束することを望む」と述べ、今回の措置が大統領訪韓や韓国内の反米感情の高まりに配慮したものであることを示した。
 米政府は今回の問題で、「日韓いずれの立場にもくみしない」と明確に表明しているが、韓国主要メディアは韓国の外交的巻き返しと、ブッシュ大統領が問題に直接関与した点を強調。韓国大統領府や外交通商省は31日、ブッシュ大統領の姿勢を高く評価するコメントを出した。
 再変更を受け、韓国政府と与党ハンナラ党は、米政府機関が標準名称とする「リアンクール岩礁」を韓国の島名に変更させる活動を強化する方針も確認した。
 野党も「リアンクール岩礁」の表記が変更されない限り、完全な問題解決にはならないと主張している。