チチハルの3人死亡は「ホスゲン」原因、旧日本軍の兵器か【2008.06.07】(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080607-00000021-yom-int

 【瀋陽=末続哲也】中国黒竜江省チチハル市で5日に有毒ガスが漏れ、3人が死亡した事故について、地元紙「チチハル日報」は7日、廃品回収所で古いガスボンベ2本を解体作業中、「ホスゲン」と見られる有毒ガスが漏れたものだと報じた。
 重軽症者も15人出たという。
 同紙によると、ボンベは地元農民が畑の地下約1・5メートルから掘り出し、廃品業者に売却したもので、腐食が進んでいた。ボンベの高さは、それぞれ1・5メートルと1・2メートルで、製造年や出所は調査中という。
 当局は、旧日本軍の遺棄化学兵器(毒ガス兵器)との関連を慎重に調べている模様だ。2003年8月には、チチハル市内の建設現場で見つかったドラム缶から毒ガス溶剤が漏れ、1人が死亡、43人が中毒になった。