「集団自決」実相、次世代に 座間味村13年ぶり慰霊祭【2008.03.27】(琉球新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080327-00000009-ryu-oki

【座間味】沖縄戦で住民による「集団自決」(強制集団死)が起きた座間味村座間味島で26日、村による慰霊祭が行われた。63年前のこの日、米軍が同島に上陸し、約250人の住民が「集団自決」の犠牲になり、戦没者は約700人に上る。「平和の塔」には終日、住民や観光客らが訪れ、戦没者の冥福を祈った。
 座間味村は戦後、慰霊祭を毎年実施してきたが、33回忌を経て、戦後50年の1995年を最後に慰霊祭を中断していた。しかし昨年の文部科学省教科書検定で高校歴史教科書から日本軍の「集団自決」強制の記述が修正・削除される問題などを契機に、次世代に戦争の悲惨さを伝えようと再開された。
 村はこの日、村内放送で参拝を村民に呼び掛けた。仲村三雄村長、役場職員、遺族会関係者ら約30人も平和の塔を訪れ、献花して霊を慰めた。
(座間味通信員・宮里芳和)