軍の命令有無、どう認定=大江氏らに28日判決−沖縄戦集団自決訴訟・大阪地裁【2008.03.26】(時事通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080326-00000105-jij-soci

 太平洋戦争末期の沖縄戦で住民に集団自決を命じたと著書に記載され、名誉を傷つけられたなどとして、元陸軍少佐らがノーベル賞作家の大江健三郎氏と発行元の岩波書店(東京都)を相手に、出版差し止めと総額2000万円の慰謝料を求めた訴訟の判決が28日、大阪地裁(深見敏正裁判長)である。名誉棄損の成否と合わせ、軍の自決命令の有無について、判決がどう言及するかが注目される。
 原告は、沖縄県座間味島の元守備隊長(91)と渡嘉敷島の元守備隊長(故人)の弟(75)。岩波書店発行の大江氏著書「沖縄ノート」と、歴史学者の故家永三郎氏の著書「太平洋戦争」の中で、住民に自決を強制したと虚偽の事実を記載されたとして、2005年8月に提訴した。 
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