訴訟解決は政治決断も 原爆症認定で厚労相【2008.03.18】(産経新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080318-00000938-san-pol

 原爆症認定基準の見直しをめぐり、新基準適用により訴訟で勝訴した原告が認定漏れになる可能性があることについて、舛添要一厚生労働相は18日、閣議後の記者会見で「司法判断とのずれを解決するには、政治の知恵が働かないといけない。与党と話し合うことになる」と延べ、政治判断による解決策を模索する考えを示した。
 同省は17日、爆心地から約3・5キロ以内で被爆し、がんになるなど一定条件を満たした人を積極的に認定する新基準をまとめた。
 しかし、被爆者団体は今回の基準では15地裁、6高裁で係争中の原告約300人のうち約50人が却下の対象になるとみており、「被爆者に線引きが出る」などと反発。新基準以上の幅広い認定を求めている。