日本軍「慰安婦」問題 どう学び・どう伝える 若者らフォーラム【2008.01.15】(しんぶん赤旗)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-01-15/2008011515_01_0.html

 「いまさら? いまなお? いま、ここから。日本軍『慰安婦』問題ユースフォーラム2008」が十四日、東京都内で開かれ、若者を中心に約六十人が参加しました。
 韓国にある日本軍「慰安婦」歴史館で研究員をしている村山一兵さん(27)が講演。昨年、アメリカ、カナダ、オランダ、EUで、日本政府に対し公式謝罪を求める決議が可決されたことに触れ「世界から日本が問われているなかで、私たちはこの問題を考えている」と指摘しました。
 司会者が「なぜ『慰安婦』問題が周りに話しにくいのか」と提起。パネリストの青年からも自分の活動について家族や友人に話しにくいという意見が多く出されました。
 村山さんは性的問題とだけで考えられたり、重い、つらいと受け止められてしまう傾向があると指摘。「実際は人間が人間の人生を奪った問題であり、本当は身近な問題だ」と話しました。
 高知県の「平和資料館・草の家」事務局長の日渡(ひわたし)あゆみさん(23)は「私たちには知識がない、でも気持ちはある。社会を見つめ、自分たちの方向を決めるとき、運動を積み重ねてきたおとなから学ぶことは多い」と語りました。今後の運動について、中国・海南島の「慰安婦」訴訟を支援する「ハイナンNET」の梁英聖さん(25)は「関心はあるけど、きっかけがつかめない学生は多い。わかりやすい言葉で伝えていかなければいけない」とのべました。