宮古に「慰安婦の碑」 日韓で実行委、8月建立へ【2008.01.12】(琉球新報)

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作成中の証言集を伊志嶺亮市長に手渡す高里鈴代さんら調査団=11日、宮古島市役所
宮古島】2006年から07年にかけて宮古島市を訪れ、戦時中の「朝鮮人慰安婦」の目撃情報などの聞き取り調査を実施した韓国と日本の研究者や証言者らが、「慰安婦」のような女性への暴力が二度と起こらないことを願って、同市上野に「祈念碑」の建立計画を進めていることが11日、分かった。
 宮古島など日韓の4カ所で実行委員会を発足させ、終戦記念日の8月15日までの建立を目指す。調査団の「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会」元共同代表の尹貞玉(ユンジョンオク)さん(83)ら9人が同日、宮古島市役所に伊志嶺亮市長を訪ね、建立へ理解を求めた。伊志嶺市長も賛同した。
 調査団によると宮古島を中心に沖縄本島、東京、韓国の計4カ所で建立の実行委を発足する予定。
 建立計画は、小学5年のころに「慰安婦」を目撃し調査団にも証言した与那覇博敏さん(74)が、自ら所有する土地で建立したいと申し出たことがきっかけ。建立予定地は、与那覇さんが「慰安婦」を目撃した場所の一つ。
 11日に市役所を訪れた尹貞玉さん、同協議会共同代表の尹美香(ユンミヒャン)さんらは同日夜、郷土史研究家の仲宗根將二さんら建立に賛同する住民と会合を開いた。計17人が集まって近日中にも実行委を発足させることを確認。寄付金を募り、祈念碑の文面作成を進める。
 調査団は06年10月、同年12月、07年5月の3回にわたって計19人に聞き取り調査をした結果をまとめる「宮古島における『慰安所』証言集―『慰安婦』を見た人々」も作成中で、3月末までに完成予定。