靖国合祀取り消しを 県内遺族、今月中旬にも提訴【2008.1.10】(琉球新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080110-00000024-ryu-oki

 沖縄戦で軍属として徴用されたり戦闘に巻き込まれたりするなどして肉親を亡くした県内の遺族5人が、家族を無断で靖国神社に合祀(ごうし)され、家族をどう追悼するかの自由を違法に侵害されたとして、同神社と国を相手に合祀の取り消しなどを求め、今月中旬にも那覇地裁に提訴する。12日には那覇市内で原告団とそれを支援する「共に歩む会」が結成式を開く。
 原告は、日本軍に壕を追い出された母親を艦砲射撃で亡くした男性や、陸軍二等兵だった父を南方で亡くした彫刻家の金城実さん(69)ら。原告の家族はいずれも「戦闘に協力した」などとして靖国神社に祭られている。
 原告の男性はパラオで召集された兄も戦病死で亡くした。男性は訴状で「兄は不本意ながらの入隊で、母は不条理な戦争を憎み拒んでいながら肉親を国家に奪われた。なぜ靖国神社に英霊として祭られなければならないのか」と訴えている。