中帰連(中国帰還者連絡会)について

 詳しくは同HPをご覧下さい。以下にHPより紹介文を引用させて頂きます。
http://www.tyuukiren.org/

 私たちは、先の日中15年戦争の間、日本軍国主義の積極的な手先となって数多くの非人道的な罪を犯し、敗戦後、中国の「撫順戦犯管理所」(969名)と「太原戦犯管理所」(140名)とに、戦犯として拘留されました。

 中国の戦犯管理所では強制労働がないばかりか、有り余る時間が私たち戦犯に与えられました。中国政府の戦犯にたいする方針は「戦犯とても人間である。その人格を尊重せよ」という人道主義の政策であり、管理所の全工作員も個人の恨みを超えて、この政策を忠実に実行されました。工作員たちは、日々コウリャン飯を食べながら、戦犯には白米飯と豊かな副食を精一杯調え、罵る戦犯には笑顔で応え、病人には高価な貴重薬を惜しげもなく投与しました。その他、衛生・運動・文化・学習などすべてに好い条件を保証されました。

 この人道的で暖かい待遇は、私たち戦犯に大きな感動と反省とを呼び起こしました。昔、私たちが犬畜生同様に虐待し、財を奪い、焼き、殺して来たその中国人から、今こうして優遇されている。私たちは、中国人の道義性の高さに感動し、このことをどう理解すべきか、真面目に考え始めました。

 こうして私たちは真剣に学習するようになり、世界の変化や日本の実状を知り、ものの道理を弁えるようになりました。特に、自己の過去を反省する学習によって、人間の良心を取り戻し、過去の罪を告白して、中国人民に謝罪する認罪運動を巻き起こすことが出来ました。

 罪を許されて帰国した私たち千余名は、1957年、中国帰還者連絡会を創立し、現在まで40数年間、一貫してそのたたかいをつづけてまいりました。私たちの活動の出発点は、「認罪」(過去の戦争の非を認めること)であります。私たちは、常にこの認罪の立場に立ちながら、二度と日本に侵略戦争への道を許さず、同時に日中友好、ひいては世界の平和に、いささかでも貢献出来ればと考え、残り少ない人生を共に手を携えて活動しております。

 皆さん、わが会の趣旨にご理解を項き、併せてご支援・ご指導を賜りますようお願い致します。なお、会が発行した書籍、『完全版・三光』(晩聲社)、『私たちは中国で何をしたか』(三一書房)、『帰ってきた戦犯たちの後半生−40年史』(新風書房)、季刊『中帰連』等、さらにご一読願えれば幸いに存じます。

−2000年4月−
中国帰還者連絡会

中帰連は2002年、全国組織を解散し、その事業を「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」に受け継いだ。