連合沖縄が撤回要請 「集団自決」検定で文科省に【2007.8.24】琉球新報

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-26551-storytopic-1.html

 文部科学省の高校歴史教科書検定沖縄戦の「集団自決」から日本軍の強制の記述が修正・削除された問題で、連合沖縄(仲村信正会長)は23日午後、同省に対し、修正意見の撤回を要請した。
 要請したのは仲村会長、大浜敏夫沖教組委員長ら。「沖縄戦の歴史を意図的に歪曲(わいきょく)もしくは抹消しようとする動きに断固抗議の意志を表明する」とし、(1)沖縄戦記述に対する修正意見の撤退(2)県議会、市町村議会決議を踏まえた誠実な対応(3)沖縄戦体験者の証言を受け止めた歴史教育の推進―を求めた。
 仲村会長によると、対応した同省の伯井美徳教科書課長は「県議会、市町村議会の意見書採択、県民世論については(教科用図書検定調査審議会の)委員に伝えた」とした上で「(検定意見は)審議会の決定事項であり、とやかく言うことはできない。ご理解を願いたい」と述べるにとどめた。