運動団体などの声明

 6月27日11時から日本軍「慰安婦」問題行動ネットワークによる記者会見が参議院会館で開かれました。そこで発表された「アメリカ下院外交委員会の議案121の決議を歓迎する声明」を以下に紹介致します。

アメリカ下院外交委員会の議案121の決議を歓迎する声明

本日、6月26日、アメリカ下院外交委員会において、議題121が決議された。私たちは深い感謝をもってこれを歓迎する。


かつて、日本は国策として日本軍「慰安婦」制度を創設し、日本軍が侵略した各地において女性たちに重大な人権侵害を行った。


その被害は、生存者にとって、被害当時は言うまでもなく、カムアウトできない50年の沈黙によって、その後の繰り返される被害の否認によって、そして日本政府による多くの国際機関からの勧告等への無視によって、今日まで繰り返されてきた。


いま、アメリカ下院外交委員会決議を受けて、わたしたち、各国被害女性の聞き取りを行い、現地調査を行い、裁判闘争を支援し、交流し、あるいは2000年女性国際戦犯法廷を開催してくるなどしてきた各団体は、各国被害女性たちとともに喜びの声をあげる。


そして、さらにこの国際世論の良識を代表する決議が、下院本会議において決議され、これ以上日本政府が、被害女性の人権をネグレクトすることを許さず、重大な人権侵害を受けた生存者の尊厳が回復され、世界の人権確立のために役立てられることを希望する。そのために私たちはあらゆる努力を惜しまない。


2007年6月26日 日本軍「慰安婦」問題行動ネットワーク


 (梁英聖)