<竹島>「日本領」中学指導要領解説書に明記 文科省方針【2008.05.18】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080518-00000077-mai-soci

 韓国と領有権を巡って争いがある竹島について、文部科学省は、中学校の新学習指導要領(12年度完全実施)の解説書に「我が国の固有の領土」と明記する方針を固めた。解説書は学習指導要領とは違って法的拘束力はないが、教科書会社は解説書を基準に教科書を編集しており、現場の指導にも大きな影響を与えそうだ。
 解説書は、指導要領の改定に合わせて、文科省が編集する。小中高校の各教科ごとに作成し、指導要領の内容を補足する。中学校分は7月までにまとめる予定となっている。
 これまでの中学社会科の指導要領や解説書では、北方領土に触れた記述はあったが、日韓関係への配慮などから、竹島を巡る記述はなかった。このため、教科書会社の対応にばらつきがあった。
 竹島の記述については05年、中山成彬文科相(当時)が「指導要領に明記すべきだ」と国会で答弁。文科省が検討を重ねてきたが、新指導要領案の公表が今年2月で、韓国の李明博(イミョンバク)大統領の就任時期などと重なったこともあり、指導要領に記述することは見送っていたという。【加藤隆寛】