映画「靖国」:周南で上映 「騒ぐほどじゃない」ファンら冷静に受け止め /山口【2008.05.18】(毎日新聞)

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 周南市銀南街の映画館「テアトル徳山」で17日に始まったドキュメンタリー映画靖国 YASUKUNI」の上映には、朝から熱心な映画ファンが足を運んだ。上映中止が相次ぎ話題となったが、見終えた人たちは「騒ぐほどの内容ではない」などと冷静に受け止めていた。
 「靖国」は大阪以外の西日本では初めての上映。30日までの2週間、午前10時と午後の0時15分▽2時半▽4時45分▽7時から計5回ある。
 李纓監督は滞日約20年の中国人監督。10年かけて「靖国」を制作した。第二次世界大戦中の靖国神社で軍人に贈る「靖国刀」を作った刀鍛冶や軍服を着て参拝する人々、靖国への合祀(ごうし)撤回を求める台湾や韓国の遺族らを淡々と描いている。
 見終えた周南市の男性公務員(37)は「見る前より(監督の母国の)中国から見た日本を描いているという印象が強くなったが、それほど騒ぐ映画じゃない」と淡々とした表情。夫と2人で見た同市の主婦(59)は「見に来て良かったかどうかは分からないが、悲しくて涙が出る場面はあった」と感想を話した。【内田久光】
〔山口東版〕