映画「靖国」:宮崎で8月上映 「互いに話し合える作品」 /宮崎【2008.05.16】(毎日新聞)

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 ドキュメンタリー映画靖国 YASUKUNI」(李纓(りいん)監督)が8月、宮崎キネマ館(宮崎市橘通東3)で上映される。右翼団体による抗議などで上映中止が相次ぎ、社会問題にもなったが、同館では「見終えた人たちが互いに話し合える作品」と話している。
 中国人の李監督が10年かけて靖国を取材、制作したドキュメンタリー。08年のベルリン、香港国際映画祭の招待作品にもなった。靖国神社で軍人に贈る「靖国刀」を作る刀鍛冶(かじ)や神社を参拝する人々、韓国、台湾の遺族らを、説明やナレーションを入れず、ほとんど映像だけで淡々と描いている。
 キネマ館では3月ごろ、「終戦時期に戦争について考える映画を上映したい」と映画配給会社に依頼。同館の青松俊哉さん(35)は「これまでの戦争ドキュメンタリー映画と何ら変わらない。政治家の靖国神社参拝ばかりが注目を集めるが、いろいろな人が神社に思いを持っていることがわかる視野の広がる作品だ」と話している。
 上映は8月23日〜9月12日で、現在前売り券を発売中。1300円。上映時間は未定。ホームページhttp://www.bunkahonpo.or.jp/cinema/。問い合わせは0985・28・1162。【小原擁】