<東京大空襲>被害者ら賠償求め2次提訴へ【2008.03.04】(毎日新聞)

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 東京大空襲(1945年3月10日)の被害者や遺族112人が国に損害賠償と謝罪を求めた訴訟で原告団は4日、東京都墨田区で集会を開き、新たに20人が計2億2000万円の賠償を求め、10日に2次提訴することを明らかにした。
 提訴するのは東京、徳島など5都府県に住む69〜79歳の被害者や遺族。訴えによると、旧軍人・軍属や遺族は国家補償されるのに対し、空襲を受けた民間被害者に補償制度がないのは「法の下の平等に反する」などと主張。1人当たり1100万円の損害賠償と空襲被害の実態調査、国立追悼施設の建設、首相名の謝罪を求める。
 原告団の星野弘団長(77)は集会で「運動も広がっている。国の方針を改めさせるため、世論を喚起したい」と話した。当時4歳で、医師の父ら家族全員を失った神奈川県鎌倉市の山本芳子さん(67)は「戦争の悲惨さを伝えるために私は生き残った。父の遺志を継ぎ、平和の尊さを訴えたい」と涙を浮かべ話した。【杉本修作】