チチハル毒ガス裁判 第3回口頭弁論&報告集会レポート(コルチャック先生)

12/3(月)にチチハル毒ガス裁判の第3回口頭弁論がありました。
原告の一人である王春林さんが意見陳述をしました。
王さんは29歳。まだ若いです。
被害者の方は皆さんそうですが
肉体的にも精神的にも私の想像を超えるほどの
苦しみを負っていると思います。
王さんは妻に毒ガス被害が感染すると思われ、
離婚しなくてはならなくなり
子どもとも一緒に暮らせなくなりました。
王さんの母親は51歳で亡くなりました。
お母さんは王さんをいつも心配していたので
王さんは母親が亡くなったは自分のせいだと感じています。


(写真 中央の男性が王さん)

裁判中には王さんは冷静に淡々と陳述していましたが
とても感情を抑えていたのだと思います。
裁判後の報告集会でお母さんのお話をされた時には
泣いていました。

ただ普通の生活をしたい、
それだけなのに毒ガスによって
全てを奪われてしまいました。

今回の裁判で弁護団はいかに日本政府が中国に対して
何の対策も取らなかったかを説明しました。
傍聴席にも資料(年表やフローチャート
をくれたのでとても分かりやすかったです。

弁護団も王さんも中国の全ての毒ガス被害者に
医療や生活の面で補償して欲しいと仰っていましたが
本当にその通りだと思います。

今日もたくさんの方が傍聴に来てくれました。
私たちは少しでも多くの方にこの問題を広げていく必要が
あります。

次回は3月10日 東京地方裁判所103号法廷にて
16:00開始です。
お時間ある方はぜひ傍聴にいらしてください。
次回もチチハルから原告の方がいらっしゃる予定です。

念の為30分前には地裁にお越しください。

チチハル8・4被害者を支援する会
http://www.84qiqihar.net/wordpress/
化学兵器CAREみらい基金
http://blog.care-mirai.net/?pid=6673