朝鮮人強制連行:真相調査団が51人の死亡者名簿を公表 /秋田

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11月19日11時1分配信 毎日新聞

 民間団体「県朝鮮人強制連行真相調査団」の野添憲治事務局長は18日、八峰町で開かれた「朝鮮人強制連行者のいた現場を歩く会」で、戦時中に県内の鉱山などで強制的に働かされていた51人の朝鮮人死亡者名簿を公表した。同調査団が実態不明と言われた死亡者名を明らかにしたのは初めて。
 死亡者名は、朝鮮と日本の関係などについて研究する財団法人「神戸学生青年センター」(神戸市灘区)が旧厚生省資料など各種資料を基に全国調査し、今秋作成した国内の強制連行者の死亡者名簿に記載された県内分について、野添事務局長が明かした。
 名簿には一部不明な点もあるが、本名、日本名、本籍・住所、生年月日、連行年月日、企業・事業所名、死亡年月日、死因が記されているという。同調査団によると、県内で戦時中、強制的に働かされていた朝鮮人は73カ所で1万4295人とされているが、死亡者数や名前は不明のままだ。
 「歩く会」で、野添事務局長は「県内分の死亡者名簿が具体的に示されたのは画期的。しかし死亡者はまだまだいるはず。調査団としても引き続き実態調査していく」と強調した。【田村彦志】