チチハル毒ガス裁判傍聴記

今日チチハル毒ガス裁判第2回口頭弁論がありました。

チチハルから原告の崔金山さんが意見陳述をされました。
前回はお二人見えましたが今回はお一人でした。

崔さんが泣きながら、でもしっかりと陳述をし、
その姿を私はすぐ後の傍聴席で見ていたのですが
傍聴席からはすすり泣きが聞こえてきました。
私も涙もろい人間ですが
弁護団の方も崔さんの陳述を聞いて泣いており
ちょっと驚いてしまいました。

崔さんの陳述が終了すると崔さんが傍聴席に向かって
一礼されました。
私たちは前回原告の方が陳述した後拍手をしたら
裁判長に止められたのです。
ですので、前回裁判を傍聴した方は一瞬拍手をしたいけど
判断に迷ったと思います。
それでも自然に拍手が沸き起こりました。
すると今回は裁判長が代わったこともあるのかもしれませんが
拍手をしてもとめられませんでした。
とても感激しました。

報告集会も沢山の支援の方が参加され、
予想外の人数に、椅子が足りないほどでした。

群馬の強制連行の遺族の方と支援の方
調布の9条の会の方
トンネル塵肺訴訟の方々
大久野島のルイサイトの被害者の方

たくさんの関係者、支援の方が裁判の傍聴・報告集会に
参加されました。

最後に弁護団の小野寺さんがご挨拶されたのですが
今日の崔さんの陳述にはまいった、と仰っていました。
男として、親として、一人の人間として共感したこと、
今日の裁判での拍手の件は
原告と弁護団と支援の皆さんが一体になった、
これはなかなかないことであると、そのようなお話でした。

次回は12/3(月)10:30〜同じく第103号法廷で第3回目が
行われます。

原告の方は地域で差別されるということも起こっており
日本に来て支援者に会うと元気になって帰れるのだそうです。

次回はまた別の原告の方をお呼びする予定だそうです。

ぜひ皆さんにも裁判に来て頂けるよう私からも
お願い致します。

チチハル8・4被害者を支援する会
http://www.84qiqihar.net/wordpress/
(コルチャック 先生)