「つくる会」米下院決議に対する抗議声明

米下院決議に対し、「新しい歴史教科書をつくる会」が藤岡信勝会長名で抗議声明を出した模様。
http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news/news_070801.htm
内容は、日本軍「慰安婦」の強制連行を否定し、日本外交の怠慢や「河野談話」の誤りを指摘し、「河野談話」の撤回を求めていくとのこと。
改めて書くまでもなく、日本軍「慰安婦」の問題点は、徴集の強制性だけではなく、「奴隷制および奴隷売買」、「戦争犯罪としての強姦」、「人道に対する罪」、「強制労働」など多岐に渡るものです。これらの問題点は、国連人権委員会におけるクマラスワミ報告・マクドゥーガル報告、ILO(国際労働機関)における各勧告で指摘されています。
つくる会」の抗議声明は、これら報告や勧告に答えるものはなく、国際世論に与える影響は皆無と言えるでしょう。また、後発の「日本教育再生機構」(会長 八木秀次)に扶桑社の支援を奪われ、事実上、教科書発行の道を断たれた「つくる会」には、国内世論に対する影響力も皆無と思われます。

(K−K)